運動中の水分補給

院長のさんぺいです。

スポーツジムで運動中に摂取する水分ですが、多くの方が自販機で購入されています。
私も昔は自販機購入でしたが、大抵のスポーツドリンクには有害な人工甘味料（アセスルファムK、スクラロース）が入っています。また、砂糖（果糖ぶどう糖液糖）を使用しているポカリスエットでは甘すぎてすぐに咽が乾いてしまいます。

健康になりたい、免疫力を高めたい！と思って運動しているのに、肝臓や脾臓に負担をかけ、免疫力を低下させるドリンクを飲むのはもったいないですよね。
そこで、今では自家製スペシャルドリンクを作り持っていくようにしています。

【作り方】
〇500mlのペットボトルに水を入れる（当院で利用中のクリスタルヴァレーRO水）
〇塩を入れる（ニガリの害のない真生塩を利用）
〇甘味料を入れる（まほろばオリジナル”純果糖＋羅漢果少々”を10g＝40Kcal入れる）
〇レモン果汁を適量入れる
〇マグネシウムのサプリ１個（Mg60mg）を入れる（ニューサイエンス社のカラダがヨロコブシリーズ）

クリスタルヴァレーＲＯ（逆浸透膜ろ過方式）水は、浸透力が高く、すぐに身体に吸収されます。
塩は硫黄等が含まれていると味に癖が出るので「真性塩」を使用しています。この塩は、開発者の浅井氏の説では、タンパク質を固め動脈硬化や高血圧の原因になる「塩化マグネシウム」や「硫酸マグネシウム」がほとんど含まれていないので体に負担がかからないのだそうです。
甘味料の純果糖はＧＩ値（グリセミック指数）２０で膵臓に負担をかけず速やかにエネルギーになります。羅漢果は抗酸化力が高く、運動で生じる活性酸素の消去に最適です。
マグネシウムは運動中の筋肉の痙攣を抑えますので、足がつったり、心筋梗塞などの突然死予防になります。脂肪の代謝促進にも有効です。
マグネシウムはクエン酸と一緒に摂取すると吸収率が上がりますので、レモン果汁も入れます。レモン果汁を入れると味も良くなりますし運動中のエネルギー源にもなります。

運動中のみならず熱中症対策としてスポーツ観戦時などにも活用してみてください。

同じ様なコンセプトの製品を探してみると、大塚製薬の「エネルゲン」が該当しました。果糖の量が多すぎる気がしますが、オリジナルドリンクを持っていくのを忘れた場合には良さそうです。

【原材料】果糖、果汁、食塩、酸味料、ビタミンC、塩化K、乳酸Ca、塩化Mg、香料、酸味料(アミノ酸)、β-カロテン、ビタミンE   【栄養成分500mlあたり】●エネルギー:120kcal ●タンパク質:0g ●脂質:0g ●炭水化物:27.5g ●ナトリウム:245mg ●カリウム:100mg ●カルシウム:10mg ●マグネシウム:3mg ●ビタミンC:500mg●β-カロテン:3mg ●ビタミンE:1mg●アルギニン:1000mg ●クエン酸:1500mg

「買うならどっち」で 高評価されている「ポカリスエット」は、合成甘味料は使われていませんが、胃や膵臓に負担をかける砂糖（蔗糖）や、血糖値を一気に上昇させる果糖ぶどう糖液糖が含まれています。

【原材料】砂糖、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩、酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、調味料（アミノ酸）、塩化Mg、酸化防止剤（ビタミンC）　【栄養成分500mlあたり】●エネルギー：125kcal ●タンパク質・脂質：0g ●炭水化物：31g ●ナトリウム：245mg ●カリウム：100mg ●カルシウム：10mg ●マグネシウム：3mg

 ※赤文字は体に好ましくない食品添加物

果糖には悪い印象を持っている方が多いのですが、日本薬局方では｢栄養補給剤｣と分類されています。インシュリンを必要としないので、酷使され、疲れ果てた膵臓を休息させることができます。ミトコンドリアがエネルギーに変換するので、疲れやすい現代人に最適といわれています。（過剰摂取は高血圧や尿酸の発生により腎臓、肝臓に負担をかける）
果糖の代謝にはビタミンBが使われますので運動後にはエビオス錠などで補います。エビオス錠は必須アミノ酸を多く含んでおり、筋肉の回復を高める効果もあります。

［5/9追記］
普通に売られている果糖は遺伝子組み換えとうもろこしから作られています。遺組み食品は何が起こるかわからない不安があります。
また、自然食品店の甘味料コーナーに果糖単品で販売されているのを見たことがありません。果糖は飲料や食品の中に果糖ブドウ糖液糖という形で入っていることがほとんどだと思います。

私が利用している果糖は、四ツ谷エイトスターさんで気を中庸（オール50）にすると説明されている”イキな果和糖”か、０－リングテストで作ったまほろばオリジナル”純果糖”（てんさい等由来）またはその派生商品である”ひふみ糖”だけです。

まほろばさんの説明によると、『１日に摂取可能な目安は１～30ｇです。1gからというのは動物性脂肪やタンパク質をあまり取らない方は糖分や果物はあまり必要ではないし、逆に害になってしまうことが多いからです。不必要な糖分や果物は、体にとって必要なコレステロールやタンパク質の多い血液成分まで分解してくれるので、穀菜食の方に糖害が現れてきます。免疫力が下がり感染症にかかりやすくなるので、すぐに風邪を引いたりしてしまうのです。
食物の有用無用は、あくまでもお互いの相対的なバランスの中で決まっていくので、どんなものでも絶対的に良いとか悪いとか決め付けることはできません。』 
『同じように香辛料や香味野菜、ハーブ、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、果物なども肉食には欠かせないものですが、糖分以上にタンパク質や脂肪の分解能力や抗酸化力が強いので、穀菜食の方はあまり多くは取れないものです。』とのことです。

胃痛、胃もたれ、胸焼け、便秘、ガス、不妊症、うつ症状に

夏場は、５００mlでは足りなくなりますので、６００ml～６５０mlのやや大きめのペットボトルに切り替えます。
いろいろ探した結果、セブンイレブンで販売されているクリスタルガイザー アルパインスプリングウォーター650mlのペットボトルが適量です。（ちょっとペコペコなのでもう少し硬いボトルがあればそちらに変更予定）

ここまで、調べてみると紹介している製品が大塚製薬の商品に偏ってしまいました。(^▽^;)


2014年6月5日追記

マクロビ派ビスケットを紹介していただいた患者さんから、『ようやくコンビニで買ってもいいかなと思えるドリンクを見つけました』とグリーンダカラを紹介されました。
『果糖をベースにしているんですよ』とのことでしたので、調べてみました。

 【原材料】果汁（グレープフルーツ、レモン）、果糖、はちみつ、食塩、黒糖蜜、海藻エキス、ドライトマトエキス、アロエベラ（葉肉部）、甘夏、文旦、シークワーサーピール、ゆずピール、レモンピール、黒ごま、香料
【成分】●エネルギー（500mlあたり）85kcal●たんぱく質0g●脂質 0g●炭水化物 22g●ナトリウム200mg●ぶどう糖 1500mg●クエン酸 500mg●カリウム 55mg●カルシウム1～5.0mg●マグネシウム 1～5.0mg●アミノ酸 25～100mg●リン 5mg未満

エネルゲンやポカリスエットより低カロリーに抑えられています。 低カロリーと言っても19g程度の果糖と1.5gのブドウ糖が入っていますので、水代わりに沢山飲むとビタミンB不足になりそうです。